Zotero:複数端末で論文を管理する
修士課程1年目の終わり頃、2024年夏の CENG 広報期間中に、研究助手の同僚が Zotero を紹介してくれました。それまで論文の管理方法を何度か変えてきましたが、仕組みの各部分は実際にはうまく連携していませんでした。
最初は論文を印刷して読んでいました。電子版は Drive とパソコンのフォルダに保存し、自分で同期していました。iPad を購入してからは、論文を Goodnotes 6 に送り、そこでフォルダ分けして管理するようになりました。同時に、Drive とパソコンにもコピーを残していました。注釈を付けた版は Goodnotes とそのクラウドストレージにあり、当時は Apple の端末からアクセスしていました。そのため、同じ論文と注釈が複数の場所に分散することがありました。
Zotero によって、より統一されたワークフローを作れました。Lenovo のパソコンでは デスクトップアプリと Chrome 用 Zotero Connectorを使い、iPad では iOS・iPadOS 版 Zotero を使い始めました。その後、Samsung のスマートフォンでも公式の Android 版 Zotero を使うようになりました。現在は、論文の収集と整理、PDF の閲覧と注釈、異なる端末から同じ研究資料へのアクセスを、ひとつのライブラリで行っています。
同期とストレージ
Zotero はライブラリのデータと添付ファイルを分けて扱います。Zotero の同期ドキュメントによると、ライブラリ項目、ノート、リンク、タグの同期は無料かつ無制限です。PDF などの添付ファイルには別のファイル同期方法を使います。Zotero Storage には 300 MB の無料枠があり、より大きな有料プランもあります。私のワークフローでは最も直接的な方法なので、現在は Zotero Storage に料金を支払っています。
個人ライブラリの添付ファイルには無料の選択肢もあります。Zotero は互換性のある WebDAV サービスを利用できます。必ずしも自分でサーバーを運用する必要はなく、大学などの機関や第三者事業者が WebDAV ストレージを提供している場合があります。WebDAV は Zotero のグループライブラリ内のファイルには対応せず、Zotero による第三者サーバーへのサポートも限定的です。また Zotero は、データベースのフォルダを Google Drive、Dropbox、OneDrive などのクラウド同期フォルダへ直接置くとデータベースが破損する可能性があるため、避けるよう案内しています。
私にとって Zotero の主な利点は、単に PDF を保存できることではありません。別々に管理する場所を減らし、論文、書誌情報、注釈を同じ研究ワークフローの中にまとめられます。Zotero は、この修士論文おすすめシリーズで最初に紹介するプログラムです。